パニック障害・不安障害
パニック障害・不安障害
パニック障害・不安障害のサイン・症状
パニック発作
予期されないパニック発作を繰り返していますか 繰り返される「予期しないパニック発作」は、パニック障害の特徴的な症状です。
「予期しない発作」とは、状況などに関係なく起きる発作のことをいいます。したがって、寝ている時に発作が起きることもあります。
パニック発作はパニック障害でなくてもみられます。たとえば閉所恐怖症の人が狭い場所に閉じこめられたりした時にはパニック発作を起こすことがあります。
ただしこれは特定の状況に直面した時に起きる反応で、パニック障害でみられる「予期しない発作」ではありません。
予期不安
「また発作が起きるのではないか」という不安をいつも感じていますか パニック発作をくりかえすうちに、発作のない時も次の発作を恐れるようになります。
「また起きるのではないか」「次はもっと激しい発作ではないか」「今度こそ死んでしまうのでは」「次に発作が起きたら気がおかしくなってしまう」といった不安が消えなくなります。
これが「予期不安」で、パニック障害に多くみられる症状です。
このほかにも、いつ発作が起こるかという不安のあまり、仕事を辞めるなどの行動の変化が起きるようになるのもパニック障害の症状のひとつです。
広場恐怖
そこに行くと発作が起きそうな気がする、苦手な場所はありますか 発作が起きた時、そこから逃れられないのではないか、助けが得られないのではないか、恥をかくのではないか、
と思える苦手な場所ができて、その場所や状況を避けるようになります。これを「広場恐怖」といいます。苦手な場所は広場とは限りません。
一人での外出、電車に乗る、美容院にいくなど、人によって恐怖を感じる場所は様々です。広場恐怖以外に、外出恐怖、空間恐怖ということもあります。
広場恐怖が強くなると仕事や日常生活ができなくなり、また引きこもりがちになるので友達との人間関係にも影響が出てきます。一人で外出できなくなるので、
人に頼っている自分自身を情けなく思う気持ちも強まっていきます。広場恐怖をともなわないパニック障害もありますが、多くの場合広場恐怖がみられます。
当院の治療方針
背景に当時は精神分析学への期待が裏切られたことへの不信感があったと思われます。
ただ、不安のないパニック障害だけのケースは殆ど見られないことから、背景に心理的葛藤があると考えるほうが自然なように思います。 すると、うつ病や適応障害のように個体と環境との関係から生じたということになってきます。ただ、パニック発作を生じやすい体質もあるように思いますので、 表現系がパニック障害であっても、個別に発病のプロセスを明確にしていくことが治療には必要です。